超能力編

それは必ずしもドラマチックにやってくるわけでは無い。好む好まざるに関わらず、突如超人的な力が身につくのだ。 朝目覚めた時かもしれない。刺激を受けた時かもしれない。何かを身に付けた時かもしれない。突然選ばれた人間となるのである。 藤子・F・不二雄の超能力への憧れは、日常の世界の出来事として漫画の中で生々しく再現された。

発売中 絶版


かいけつ小池さん(かいけつこいけさん)
世の中の不正や不道徳。どんな小さな悪も許さずに正義屋などと中傷されていた「小池さん」は、 世を憂うる志は誰よりもある自信があるのに自らの非力を怨んでいた。 もっと自分に超人的な力を・・・、そう願う小池さんに突然X線眼、怪力、飛行力等の力が生れた。 しかし力に溺れた小池さんは自らの感情で自分の力を使う様になってしまった。

初出 S45.4.25日号
小学館 ビッグコミック
単行本 H12.8.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第1巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

わが子・スーパーマン(わがこすーぱーまん)
最近息子のただしがどこに遊びに行っているのか分からない。 それに息子がいなくなった時に限って事件が起きる。思い過ごしだろうか、いや違う。 テレビヒーローのウルトラファイターに魅せられたただしは悪役のゾンビーを本当の敵と思っていた。 そして正義の敵ゾンビーを倒すために、超能力的力を持ったただしはゾンビー役の男の家に向ったのだ。

初出 S47.3.10日号
小学館 ビッグコミック
単行本 S53.1.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第2巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第1巻
H12.8.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第1巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

アチタがみえる(あちたがみえる)
チコちゃんがまた見えた。どうもチコちゃんにはこれから起こる出来事が見えるらしい。 しかしそれは簡単に信じられる事では無かった。 ところが、父親の会社の同僚は事故に会う事を予言され、なんと的中してしまう。 チコちゃんの予言に興味をもった記者はチコちゃんに未来の事を聞いた。 そして、チコちゃんは未来の両親の絵を描いたのだ。

初出 S47.8.25日号
小学館 ビッグコミック
単行本 H12.8.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第1巻

アン子 大いに怒る(あんこおおいにいかる)
魔女の血を引くアン子。自分の身の回りに起こる不思議な事が、自分の超能力によって起こっている事をアン子自身は知らない。 父と二人きりで暮らす彼女だが、父が詐欺に会い自分が生まれ育ち、父と母の思い出の詰まったこの家を売り渡さなければならなくなってしまった。 その時、詐欺師に対するアン子の怒りは頂点に達し、アン子はその力に目覚めたのだ。

初出 S49.12.8日号
小学館 少女コミック
単行本 S60.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第3巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.7.21 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第6巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第2巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻

ポストの中の明日(ぽすとのなかのあす)
彼はふとしたことで明日の新聞が見えるようになり、明日何が起こるか分かる様になってしまった。 ところが誰もその事を信じてはくれない。そして自らが富士の樹海で遭難することを明日の新聞で知りながら、 運命には逆らえず雨の中樹海で遭難してしまい、方向も解らず路頭に迷ってしまう。 しかしその時木々の間から明日の太陽が!!

初出 S50.5.4日号
小学館 週刊少年サンデー
単行本 S59.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第2巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.5.19 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第4巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第2巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻

ウルトラ・スーパー・デラックスマン(うるとらすーぱーでらっくすまん)
ある日突然超人的な能力を身につけてしまった句楽兼人(くらくけんと)。 正義感の強い彼は得た力を悪の為に使い活躍していた。しかし、その力に溺れて行った彼は徐々にエスカレートし、誰にも手が付けられなくなる。 英雄USD(ウルトラスーパーデラックス)マンは今、社会からも疎外されていた。 ところが彼を止める物は意外にも彼自身の中にあった。

初出 S51.1月号
早川書房 SFマガジン
単行本 S53.2.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第3巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.11.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第2巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第2巻
H12.10.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第3巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

耳太郎(みみたろう)
「耳太郎」と友達3人は、将来まんが家を目指していた。 耳太郎はアイディアが浮かばずに1人屋根に寝そべっていたのだが、その時、次々にアイディアがひらめいたのだ。 しかし、それは彼自信が考えたものでは無かった。彼が突然身につけてしまったテレパスの能力によるものだった。 そしてその他人の心を読める能力により、耳太郎はみんなから避けられていった。

初出 S51.12月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S54.1.15 朝日ソノラマ サンコミックス「宇宙人」
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.1.20 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第1巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第3巻
H12.10.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第3巻

テレパ椎(てれぱしい)
今まで周りの色んな人に迷惑をかけて来た。でもみんな嫌な顔一つせず助けてくれる良い人ばかりだ。 そう思っていた。テレパ椎を拾うまでは。そう、その日から世界が変わってしまったんだ。 ある日ふと見つけた椎の実をポケットに入れた。それからというもの人の心を読む事が出来る様になった。 そしてみんなの本音を知る事となり、嫌な世界へと変わってしまったのだ。

初出 S55.12.6日号
双葉社 漫画アクション増刊
単行本 S57.5.9 双葉社 アクションコミックス「超兵器ガ壱號」
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H6.9.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第2巻
H13.2.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第7巻

川路 康裕 (Yasuhiro Kawaji) info@ffgallery.com

新規掲載日-2002.01.25- 最終更新日-2003.11.02-

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