神様編

神、それは何よりも超越した絶対的存在。しかし存在するしないは信じるか信じないかにかかっている。 ところが神への畏敬、信心、信仰無くともいつしか突然あなたの目の前に現れるかもしれない。 いや、あなた自身が神となりうるかもしれない。 藤子・F・不二雄は自らにそんな奇跡が起きたら、神が実在したらどうなるか、超越した存在とは何なのかを考えた。

発売中 絶版


ミラクルマン(みらくるまん)
課長を殺したのは俺だ。心の中でくたばれくたばれと呪ったからだ。そうだ俺には奇跡を起こす力がある、俺はミラクルマンなんだ。 木関は思いつめた後、興奮しながらそう叫んだ。そして今までの奇跡の数々を話始めた。 郷里はその事全てが合理的に説明出来ると言った。木関の奥さんもそんなユメの様な話と言った。 そしてやがて木関は妄想から介抱された・・・。奇跡が通じないこの世にあっては。

初出 S48.11.25日号
小学館 ビッグコミック
単行本 S53.1.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第2巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第2巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

幸運児(こううんじ)
父親が行方不明のまま生れた子供は一見不幸に思えた。母親は死をも考えた。 ところが、その病院において千人目の子供として一切の費用を病院が持ってくれると言う。 その時父親は突然帰って来る。ふらっと入ったパチンコ屋で10万人目の客になり景品をどっさりかかえて。 そう、その子供こそ人類誕生から3百80万年。1千億人目の新しい命だった。

初出 S51.4月号
早川書房 SFマガジン
単行本 S53.1.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第2巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H2.11.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第2巻
H12.10.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第3巻

ぼくは神様(ぼくはかみさま)
神山少年はいつでもツイていた。それは昔からの事で、最近少年は「ひょっとして僕は」と思う様になっていた。 その運の良さは偶然の範囲を超えていた。何でも彼の都合の良い様に事が運び、考えた事は実現した。 もはや疑いは無い。ぼくは神様だ…。 少年はその自分の力を自分勝手に使いはじめた。もう怖い物は無い。自分の力を誇示する様になった。 そして彼は、孤独になった。

初出 S52.9月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S54.1.15 朝日ソノラマ サンコミックス「宇宙人」
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.2.17 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第2巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第4巻
H12.11.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第4巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

創世日記(そうせいにっき)
天地創造システム。その装置の中には原始宇宙があった。 原始宇宙はその装置を所有する者の強い意志エネルギーによって変化するのだ。 そして少年は自分だけの宇宙を作り上げ、ついに地球が誕生し生命があられれた。 ところが夢中になりすぎた少年は、親に装置を取り上げられてしまう。 しかし、その宇宙こそが今我々のいる宇宙になるはずだったのだ。

初出 S54.7月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S55.6.30 朝日ソノラマ サンコミックス「創世日記」
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.2.17 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第2巻
H6.9.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第1巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

神さまごっこ(かみさまごっこ)
いつも誰かの下で働いている様な気がしていた。一度でいいから人を支配する立場になりたかった。 サラリーマンの上居がふとそんな事を思った時、神様が現れた。 科学万能の世の中で神を信ずる者がいなくなった時神は消えるのだと言う。 神は、その失敗を繰り返さない様にと告げ、彼に神様セットを授けた。 そして彼の造った世界も科学に支配され、彼も今、消えようとしていた。

初出 S54.8.31日号
双葉社 漫画アクション増刊
単行本 S57.5.9 双葉社 アクションコミックス「超兵器ガ壱號」
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第3巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻
H15.9.19 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」スーパーパワー編

福きたる(ふくきたる)
百年ぶりに現れた福の神。しかし誰にも鼻にかけてくれない。 うつろう人の心を憂いていすっかり絶望していた時、1人の中年男性に声をかけられた。まだここに信心深い人間が残っていたのだ。 と思いきや、この男も他の人々と同じであった。だが、このまま消えるのはいかにも口惜しい。 せめて1人ぐらい福を授けて喜ばせてみたい。そんな風に思ってしまったのだ。

初出 S56.9.5日号
双葉社 漫画アクション増刊
単行本 S62.11.28 双葉社 アクションコミックス「SF★シアター」
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第3巻
H13.2.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第7巻

川路 康裕 (Yasuhiro Kawaji) info@ffgallery.com

新規掲載日-2002.03.14- 最終更新日-2003.11.02-

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