多重世界編

今その瞬間に枝分かれをして別の運命へと進んでいく別空間。無限に広がる世界はすぐ隣にあっても既にそこは自分とは関係の無い場所である。 生き物は全て生まれ変わり別の時代に別の場所に生きると言われるが、前世に帰る事は出来ない。 しかしパラレルワールドに足を踏み入れたらどうなるか?前世の記憶を呼び戻したらどうなるか? そんな藤子・F・不二雄の遊び心とSFへの関心が伝わってくる。

発売中 絶版


分岐点(ぶんきてん)
やりなおしコンサルタント・・・現在の境遇に不満を持ち、そこから脱出したがっている人。もっと違った人生があるはずだと暗中模索している人。 それはそんな人々の手助けをする商売。そして偶然か因果か、私はその商売人に出会った。そして決心する。 これからは別の人生を歩む事を。しかし、あの時訪れた分岐点。そこに立ち返り別の道を歩む事が出来ると言うのだ。

初出 S50.10.10日号
小学館 ビッグコミック
単行本 S53.2.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第3巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.11.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第2巻
H2.10.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第2巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第2巻
H9.12.1 小学館 ビッグコミックススペシャル「ビッグ作家究極の短編集」
H12.10.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第3巻

ぼくの悪行(ぼくのあくぎょう)
最近ごくありふれたぼくのまわりで身に覚えの無い事が起こりはじめた。そしてぼくは目撃した。 ぼくに瓜2つの人物が僕のふりをして好き勝手やっている場面を。 ぼくはあいつを追いかけた。そしてパラレルワールドの入り口を見つけたのだ。 ぼくは仕返しにあいつの世界のあいつになりすまし悪行を働いた。 そして何と、2人は入れ替わったまま入り口が閉じてしまったのだ。

初出 S53.8.31日号
双葉社 漫画アクション
単行本 S57.5.9 双葉社 アクションコミックス「超兵器ガ壱號」
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第4巻
H9.12.1 小学館 ビッグコミックススペシャル「ビッグ作家究極の短編集」
H12.12.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第5巻
H15.10.24 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」もう一人の自分編

ふたりぼっち(ふたりぼっち)
いきなりぼくの目の前にぼくそっくりの人物があらわれた。そしてふたりが話し合ううちに判明した。 これはパラレルワールドだ。そしてその抜け穴を通してふたりはお互いの世界を行き来する様になった。 何でも打ち明けられる仲間が出来た。ぼくはもうひとりぼっちでは無いんだ。 しかし同じ様で微妙に違う世界。ふたりが全く同じに過ごす事は出来なかった。

初出 S54.1.25日号
小学館 週刊少年サンデー増刊
単行本 S59.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第2巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.5.19 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第4巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第2巻
H12.12.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第5巻
H15.10.24 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」もう一人の自分編

影男(かげおとこ)
2、3日前に隣りに越して来た老人は、ずっと倫子の事を窓から覗く様に見つめていた。 その後、倫子のもとに不思議な電話がかかる様になる。まるで倫子の未来を知っているかの様な内容の。 そしてその声の主はやはりあの老人だったのだ。 老人は話した。自分は倫子の生まれ変わりであり、不幸にも悲惨な死に方をしてしまった倫子の過去を変えるべく現れたんだと。

初出 S54.2月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S55.6.30 朝日ソノラマ サンコミックス「創世日記」
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.2.17 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第2巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第3巻
H12.12.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第5巻

パラレル同窓会(ぱられるどうそうかい)
私は望むものは全て手に入れた人生ゲームの勝利者である。しかし、ふと満たされぬ思いよぎった。 パラレルワールド。個人の知覚できる世界はだだ1つ。だがその瞬間々々世界は枝分かれし、無数の見えない世界が存在し続ける。 しかし今、その無数の世界に分かれていった自分達に出会う日が来た。 何もかも思い通りに進んだつまらない人生。私はそこで人生を交換する事を望んだ。

初出 S54.11.5日号
小学館 ビッグゴールド
単行本 S62.5.20 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第6巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.12.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第3巻
H2.10.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第2巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第4巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻
H15.10.24 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」もう一人の自分編

クレオパトラだぞ(くれおぱとらだぞ)
生れた時からずっといい事が無かった俺は、生きる希望を失いかけていた。 する事も無い俺は寝そべると頻繁にクレオパトラの夢を見た。 それは夢と言うよりは生々しい現実の体験そのものだった。そうだ、俺はクレオパトラの生まれ変わりなんだ。 ならば次はアラブの王様に生まれ変わるかもしれない。俺は前向きな死を選択した。 そして俺は生れた。地球最期の不幸な子として。

初出 S55.9.30日号
小学館 ビッグゴールド
単行本 S57.8.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第5巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.12.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第3巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻

川路 康裕 (Yasuhiro Kawaji) info@ffgallery.com

新規掲載日-2001.04.01- 最終更新日-2003.11.02-

前ページに戻る先頭ページに戻る