宇宙編

宇宙。気が遠くなる程の果てしない広がりと無数に存在する巨大な質量の星々。多くの謎に包まれた宇宙に対する興味はいつまでも尽きる事は無い。 我々はそこにどうやって誕生し、そこに何が待ち受けていて、そしてどこに導かれて行くのか。 遥か古代からずっと人類がそこに思いを馳せて来たのと同様に、藤子・F・不二雄もその空間を見つめていたのだろう。

発売中 絶版


ミノタウロスの皿(みのたうろすのさら)
未踏の宇宙空間で乗員1人を残して死亡。水も食料も底をつき絶望の中、奇跡的に酸素のある星に不時着した。 その星には文明があり、助かった、彼はそう思った。 しかしそれも束の間だった。この星の住人は支配者である牛に似た人類と、人類に飼われていた人に似た家畜だったのだ。 そして彼となんら変わらない家畜である人は、牛に食べられるために生まれてくるのであった。

初出 S44.10.10日号
小学館 ビッグコミック
単行本 S52.12.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第1巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H2.11.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第1巻
H9.12.1 小学館 ビッグコミックススペシャル「ビッグ作家究極の短編集」
H12.8.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第1巻
H15.5.23 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」大宇宙編

イヤなイヤなイヤな奴(いやないやないやなやつ)
人は共通の敵を持つとおのずと結束する。そんな習性を利用して自らが悪者になり、秩序を保つ。 宇宙船内での共同生活では精神的に過酷な環境を強いられ、同じ搭乗者同士の争いが絶えなくなる。 どんな些細な事でも気になり押さえられなくなってしまうのだ。 そんな中、航行を成功させる為に体を張ってイヤな役を演じる男がいた。宇宙時代を迎えた人類の新たなビジネスである。

初出 S48.4.10日号
小学館 ビッグコミック
単行本 S53.4.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第4巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.11.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第2巻
H2.11.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第3巻
H12.8.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第1巻

老雄大いに語る(ろうゆうおおいにかたる)
サミュエル・クリンゲライン、52歳。宇宙局長自信がパイロットになりプロジェクトを推進する事は前代未聞だった。 しかし、彼にはその役割に着く事を駆り立てる理由があった。 2年余りの航海の後、ついに有人探査機は冥王星に降り立った。 そして、地球から送られてきた夫人の映像を前にして、普段無口な彼は日頃の思いをこの瞬間を待っていたとばかりにぶつけたのだ。

初出 S51.6月号
早川書房 SFマガジン
単行本 S53.1.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第2巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H2.11.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第2巻
H12.10.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第3巻

宇宙人(うちゅうじん)
異星人文明を探求する「オデッセイ計画」。この膨大な予算をも食いつぶす試みは人類の持つ探求心とは別に、実行されなければならない理由があった。 人類は必然と言う理由により絶望への道を歩んでおり、その必然を乗り越えて生き長らえた高度な知性を探さねばならなかったからだ。 そして我々はついに人類の存在する星を発見した、しかしそこには人類が探していた答えは見つからなかった。

初出 S51.12月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S54.1.15 朝日ソノラマ サンコミックス「宇宙人」
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.1.20 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第1巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第3巻
H12.11.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第4巻
H15.7.18 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」地球の行方編

老年期の終り(ろうねんきのおわり)
ラグラング星は今、その役目を終え見捨てられようとしていた。 その時、この星にロケットが到来する。それは6千年前の古代の地球から異文明を求めて旅立ったロケットだったのだ。 しかし人類はその6千年の間にワープ航法を開発し、銀河の隅々まで乗り出していった。 そして、老年期の終りを向かえた人類と言う種はそのエネルギーを失い、今日、母なる地球へと帰る所であった。

初出 S53.8月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S55.6.30 朝日ソノラマ サンコミックス「創世日記」
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.2.17 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第2巻
H6.9.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第1巻
H9.12.1 小学館 ビッグコミックススペシャル「ビッグ作家究極の短編集」
H12.11.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第4巻
H15.5.23 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」大宇宙編

ベソとこたつと宇宙船(べそとこたつとうちゅうせん)
頭も体も弱くて、すぐベソをかくから付いたあだ名が「ベソ」。少年はコタツの中で宇宙大冒険などの空想にふけっている時が一番幸せだった。 すると、何といつの間にかコタツの下が見知らぬ空間に繋がっていた。まるでSF映画のロケットの中の様だ。 ところがそこはSFの世界でも何でもなく、現実にエイリアンと戦争をしている異星人のロケットの中だったのだ。

初出 S54.1.1日号
家の光協会 別冊こどもの光
H元.7.21 単行本 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第6巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第4巻
H12.12.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第5巻

宇宙船製造法(うちゅうせんせいぞうほう)
春休みに宇宙船で銀河系横断をしていた少年少女達は、その船の故障により銀河系辺境の星に不時着した。 船の破損はひどく、もはやその役目を果たせない程だった。彼らはここで生活しながら船を宇宙に飛ばす方法を考える事を余儀なくされるのだが、 しかし逆境の中で統率は乱れ、この危機の中で力を合わせなければならない仲間同士が対立する様になってしまったのだ。

初出 S54.2.18日号
小学館 週刊少年サンデー
単行本 S60.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第3巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.6.16 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第5巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第1巻
H12.12.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第5巻
H15.5.23 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」大宇宙編

ニューイヤー星調査行(にゅーいやーせいちょうさこう)
宇宙文明発生の謎を解く新たな理論を携え、惑星探査から忘れられていたニューイヤー星へとやって来た一行があった。 一見幼稚とも夢物語とも思える暴論ではあったが、博士はその批判を実地調査で覆すと意気込む。 そして調査は理論の裏付けを証明しているように思えたが、冷静に判断していくうちにほころび始めた。 しかし博士の夢を壊す事が出来ない隊員は、その夢を引き継ぐ決意をした。

初出 S56.2月号
朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S59.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第2巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.4.21 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第3巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第1巻
H13.2.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第7巻
H15.5.23 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」大宇宙編

旅人還る(たびびとかえる)
宇宙への進出をかけたフダラク計画は行き詰まりを感じていた。膨大な予算をかけても何の実益も見出せない計画に疑問は膨らむ一方だった。 しかしその実行を推進すべく新たな方策が提案される。パイロットを宇宙空間に放ち、ウラシマ効果により宇宙の果てまで飛ばそうというのだ。 そしてその無謀な挑戦に1人の若者が名乗りをあげ、そのまま彼は片道旅行の旅人となった…。

初出 S56.3.7日号
双葉社 漫画アクション増刊
単行本 S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H2.11.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第3巻
S57.5.9 双葉社 アクションコミックス「超兵器ガ壱號」
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第4巻
H13.2.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第7巻
H15.8.15 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」時間旅行編

川路 康裕 (Yasuhiro Kawaji) info@ffgallery.com

新規掲載日-2003.11.03- 最終更新日-2003.11.03-

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