昭和32年、光文社・少女3月号ふろくの「マリちゃん」に収録される。
第二部まんが道の中の「新作競争」に「シラノ=ザ=キッド」と共に登場するこの作品は、 依頼原稿ではなく、藤子不二雄の二人がそれぞれ描き溜めの新作を競争する目的で描かれたと紹介されている。 附録に収録された事や、総頁数、掲載時期はおおむね合っているが、 まんが道の中の担当記者は講談社であり、実際には光文社から出版されている。 全32頁の内、第二部まんが道では扉頁を含む23頁を読む事が出来る。

■光文社・少女ふろく 雲の中のミカド
昭和32年3月発行。全32頁。
単行本未収録。(第二部まんが道に一部の内容が掲載)。
「英夫」と「京子」は鳥もかよわぬという山で道に迷ってしまっていた。 その時谷底から怪しい笛の音が聞こえて来るのに気づいた。 笛の音の正体を確かめるべく谷底に進む二人だが、誤って川に転落し、飲み込まれてしまう。 そして目を覚ますとそこはまるで大昔の絵巻物の様な世界。 平家の落人がミカドと共に世に隠れて住んでいたのだ。この事実を知ってしまった二人はここから出る事を禁じられるが、 ミカドが病気になり、京子だけが薬を取りに山を出る事を許される。 しかし再び戻って来てまた囚われてしまうわけにはいかず、英夫は京子に二度と戻ってこない事を告げたのだが。

制作-川路康裕-
前ページに戻る
先頭ページに戻る