■定年退食(ていねんたいしょく)
食糧事情の悪化により「定員法」が施行され、1次定年で退職となり2次定年で「退食」となる。 すなわち2次定年を超えた国民は「定員カード」の効力が失効し、年金・食料・医療、その他国家による保証の一切を打ち切られる事となる。 そして、人類が直面した危機を救う為に取られた苦渋の選択は、更なる定年齢の引き下げであった。
初出 S48.9.5日号 小学館 ビッグコミックオリジナル
単行本 S53.2.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第3巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.11.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第2巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第3巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻
H15.7.18 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」地球の行方編

■間引き(まびき)
コインロッカーの管理人を勤める1人の中年男は、ロッカーに詰め込まれた死体を見るのも飽きてしまった。 ここの所コインロッカーベイビーの事件が多発していたからだ。 一方世界は爆発的人口増加により食糧難に陥っていた。日本も配給制度が復活した程だ。 人殺しは、増えすぎた人類の間引きでは無いかと考える者もいた。そしてまた1人の中年男が間引かれる事になった。
初出 S49.9.10日号 小学館 ビッグコミック
単行本 S52.12.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第1巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第1巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻
H15.7.18 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」地球の行方編

■箱船はいっぱい(はこぶねはいっぱい)
彗星衝突による地球の壊滅的な危機が訪れようとしていた。しかし人類に比べてシェルターの容量は圧倒的に小さい。 彗星衝突に関する情報も全てが封印され、そのため地球の壊滅を知らされるのはごく一部の助かる者達だけであり、 多くの人々は何も知らずにその日も平穏に過ごすはずであった。そしてそんな中、次第に風が強くなって行った。
初出 S49.10月臨時増刊号 早川書房 SFマガジン
単行本 S53.4.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第4巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.11.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第2巻
H2.11.3 中央公論社 藤子不二雄ランド「異色SF短篇」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第3巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻

■どことなくなんとなく(どことなくなんとなく)
白い夜があった・・・・・・夜も昼も消えた、永劫の時が流れ、流れて過ぎた・・・。 天地はその白い夜の夢を良く見た。しかしそれが何なのかは分からなかった。 天地はノイローゼぎみだった。ある瞬間からハンをおしたように同じ毎日なってしまったと感じていた。 生きているという実感が湧かなかった。どことなくなんとなくおかしかった。あの夜を境にして。
初出 S50.5.10日号 小学館 ビッグコミック
単行本 S53.4.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第4巻
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H元.11.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第2巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第3巻
H12.9.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第2巻
H15.11.28 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」地球人って何?編

■大予言(だいよげん)
タロット占いで名をはせていた田呂都氏は4、5年ごしのノイローゼにかかっていた。 何か恐ろしい未来を予言してしまったからだと言うのだ。今も、田呂都は何かにひどくおびえていた。そしてその原因を語り出した。 今、人類に迫っているエネルギー危機・汚染・核。自らの滅亡を予言されて有効な対策も取ら無い世界人類が怖いんだと。
初出 S51.5月号 早川書房 SFマガジン
単行本 S53.1.15 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第2巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.10.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第1巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第2巻
H12.10.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第3巻
H15.7.18 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」地球の行方編

制作-川路康裕-
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