■山寺グラフィティ(やまでらぐらふぃてぃ)
あの子が見えた気がした。山形の山寺にまで来ていた僕を、こんな所まで追いかけて来たのだろうか。 しかしあの子だったらそうするかもしれない。あの子とは「木地かおる」。 幼い頃、最初にかおるとここに来た時は彼女にはまだ実体があった。その後かおるは若くして死んだ。 でも僕にはあの子が見えた。そしてその答えは山寺にあった。
初出 S54.3.25日号 小学館 週刊少年サンデー増刊
単行本 S60.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第3巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.7.21 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第6巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第2巻
H12.12.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第5巻
H15.10.24 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」もう一人の自分編

■四畳半SL旅行(よじょうはんえすえるりょこう)
僕は頭は悪くなかったが変わっていた。ひとつの事に熱中すると周りが見えなくなる。 時には空想と現実の区別がつかなくなるほどだ。そして今僕は鉄道模型に凝っていた。 物置の中に作られたその小さな世界は、立派に電車が走り街灯がともり、幻想的だった。 しかし僕はそれでは飽き足りなかった。そしてさらにのめり込むうちに、模型と現実の区別がつかなくなっていった。
初出 S54.12月号 朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S58.12.5 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第1巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.4.21 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第3巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第1巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻

■かわい子くん(かわいこくん)
好きな子にも見の程を知っていると言うか何と言うか、声をかける事も出来ない。 そんな劣等感の固まりの様な彼が住むアパートに、1人の女性が引っ越してきた。 ニューギニアの奥地から帰ってきた彼女は、現地では惚れ薬として使われているキノコを手に入れて来たと言う。 それを使い彼を世界一のかわい子ちゃん、いや、かわい子くんにしようと言うのだ。
初出 S55.10月号 朝日ソノラマ マンガ少年
単行本 S62.5.20 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第6巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.4.21 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第3巻
H元.12.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第4巻
H13.2.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第7巻

制作-川路康裕-
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