■コマーさる(こまーさる)
公園に猿がいた。猿の持っていたポテトチップスの箱とコーラの缶を見たとたん、我も忘れてそれらを買いに走っていた。 猿の持っている物を見たとたんに無性にそれらが欲しくなってしまったのだ。 その猿は不思議な力を持っていた。暗示にかかるのか念波なのか、何故かついフラフラッと買いたくなってしまう。 それはまるで良く出来たコマーシャルの様だった。
初出 S55.8月号 家の光協会 こどもの光
単行本 S58.12.5 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第1巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.5.19 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第4巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第1巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻

■超兵器ガ壱號(ちょうへいきがいちごう)
第2次世界大戦末期、大隅諸島に巨大な人間の乗った1機の円盤が墜落した。 ガリバと自称する彼は日本軍の秘密兵器「ガ壱號」と名づけられ、その巨体を武器に敵連合軍を次々と撃破した。 帝国最大の軍人と賛辞されたが、その巨体ゆえ、彼1人を養うために千人が飢えてしまっていた。 そして破局が訪れる。彼を毒殺する計画が持ち上がったのだ。
初出 S54.12.11日号 双葉社 漫画アクション増刊
単行本 S57.5.9 双葉社 アクションコミックス「超兵器ガ壱號」
S62.2.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第1巻
H6.10.18 中央公論社 中公文庫「SF短篇集」第3巻
H13.1.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第6巻
H15.6.20 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」エイリアン編

■宇宙からのおとし玉(そらからのおとしだま)
今年もお年玉が少ない。それに漠然とだけど感じる不安。昔は楽しかったのに、何かが変わっていく様な気がする。 そんな事を考えていた時、空から玉が光りながら落ちてきた。 タマゴンと名付けたそいつが来てからは幸運が訪れる様になった。まさにお年玉だ。 そして偶然やって来た本当は宇宙人のタマゴンは帰って行ったが、僕の心のわだかまりはもう無かった。
初出 S58.1.1日号 小学館 別冊コロコロコミック
単行本 S60.7.25 小学館 てんとう虫コミックス「少年SF短編集」第3巻
S62.3.20 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第2巻
H元.7.21 中央公論社 藤子不二雄ランド「少年SF短篇」第6巻
H8.5.20 小学館 コロコロ文庫「少年SF短編集」第2巻
H13.3.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第8巻
H15.6.20 小学館 My First Big「藤子・F・不二雄短編集」エイリアン編

■鉄人をひろったよ(てつじんをひろったよ)
帰り道、瀕死に喘ぐ謎の人物から手渡されたトランシーバーの様な道具。 それにスイッチを入れたとたん巨大な鉄人が現れた。 そして鉄人はそのまま家について来てしまったのだが、こんな物を庭に置いておくのは近所迷惑もいいとこだ。 トランシーバーを使えば素直に言う事を聞く高性能の鉄人。 君の過去は知らないけれども、しかし残念ながらこの世の中に君の居場所は無い様だ。
初出 S58.7.25日号 小学館 ビッグコミック
単行本 S62.5.20 小学館 ゴールデンコミックス「異色短編集」第6巻
S63.5.25 中央公論社 愛蔵版「SF全短篇」第3巻
H元.12.10 小学館 小学館叢書「異色短編集」第3巻
H7.8.10 小学館 小学館文庫「異色短編集」第4巻
H13.3.20 小学館 「SF短編PERFECT版」第8巻

制作-川路康裕-
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