■夢の23 人生の道草
1999.11.12日号
モノクロ24頁
壁岩氏と新宿の飲み屋に来ていた満賀道雄は偶然、「がんばれゴンベ」を連載中の「園山俊二」と、 軽妙なタッチでサラリーマン漫画を描く「福地泡介」に出会った。 3人はこれからの日本の漫画界を背負って行く主役達である。人生の中の様々な出会い。 道草とも思える回り道でも素晴らしい出会いがそこにはあった。 その後満賀は上海ローズのリリーに会いに行きそのままのいい気分でトキワ荘で眠りについた。 翌日目を覚まして窓から外を見下ろすと、そこには田舎から帰って来た石森氏の姿があった。 そしてトキワ荘の仲間は一斉に集まり、石森氏の帰りを喜び合った。
■夢の22 男の背中
1999.9.12日号
モノクロ24頁
姉の死のショックからか、石森氏はまだ田舎から帰って来てはいなかった。 しかし、彼が漫画を描く事をやめる事は生きていく事をやめるに等しい。それは満賀も才野も同じ事であった。 漫画家として綱渡りの様な不安な毎日だが、こんな時こそ二人はまた手を取り合うのであった。 その夜満賀道雄は編集の壁岩氏と飲みに出かける事になった。 そこで二人は路上のケンカに出くわすのだが、壁岩氏は少しもひるまずケンカに割って入りチンピラをのしてしまった。 その壁岩氏の背中には「悲しい事も辛い事もある。しかしくよくよせずがんばろう。」そう映っていた。
■夢の21 哀しみを胸に
1999.7.12日号
モノクロ26頁
霊安室で眠るようにベッドで横たわるお姉さんを囲みながら、トキワ荘の5人は言葉を失っていた。 トキワ荘に戻った満賀道雄はお姉さんのスケッチを取り出し、湖畔でボートに腰掛けて、寂しげに湖を見ていたお姉さんを思い出していた。 もうお姉さんがいない。そう想うと涙が出て、描きかけの原稿も全く進まなかった。 しかし自分は進まないペンをお姉さんの死のせいにしてはいないだろうか?その事が原因で漫画が描けなくなったとして、はたしてお姉さんは喜ぶであろうか? 満賀は自分の甘えた心を正し、そしてその晩、とりつかれた様にペンを走らせた。
■夢の20 不意うち
1999.5.12日号
モノクロ26頁
編集長のお墨付きをもらった「ロンリーガン」。ここ一週間満賀道雄は、ほとんど眠らずはりきっていた。 そして再び石森氏の姉が上京してくるという。満賀道雄の周りで何もかもがうまく行くはずだった。 しかし赤塚氏の知らせは、石森氏の姉をマドンナと仰ぐトキワ荘メンバーを動揺させた。 到着した列車から降りてきて倒れてしまった彼女は、そのまま救急病院に運ばれほとんど意識が無い状態だという。 原稿を仕上げながら満賀は彼女の事ばかりか考えていたが、その時石森氏が病院から戻って来て、そして沈痛なおもむきで言った。
「姉は・・・死んだ・・・」。
■夢の19 アイデアの旅
1999.3.12日号
モノクロ28頁
満賀道雄は、大仕事に胸が高まる思いを感じながら「冒険王」の読み切りのアイデアをたてるために山梨への旅に出た。 その後トキワ荘に戻った満賀は、才野とのモデルガンの決闘の中でひらめいた。タイトル「ロンリーガン」。 少年は、早撃ち対決で敗れた父の仇を討つ為に、早撃ちの特訓をしてガンマンと対決する。 山梨のお寺での4日間の滞在ではむなしく浮かばなかったアイデアも、トキワ荘の自分の部屋でふと浮かんでしまった。 そして2日間の徹夜で25ページの下書きを書き上げ、しみじみと満足感を味わった。
■夢の18 プライドに泣く
1999.1.12日号
4色カラー4頁・2色カラー4頁・モノクロ20頁
足長おじさんが洋子だった事を知り、満賀は今後彼女の好意を断る事にした。 同情されて仕事をもらっているという事をプライドが許さなかったのだ。 とは言うものの、今後の収入の事を考えると後悔せずにはいられなかった。 そう思いながら足長おじさんからの最後の仕事を終えた。これで収入が無くなるのだ・・・。 しかしその直後、「ハリケーン・ロックの決闘」が人気投票で2位になった事で、出版社からの執筆依頼が来た。 悪い事もあればいい事もある。人生禍福はあざなえる縄のごとし・・・。

制作-川路康裕-
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