■夢の35 西部劇ロケーション
2001.11.12日号
モノクロ22頁
シノプシスは出来た。配役はアウトローの満賀、シェリフの才野、しかし賞金稼ぎ役にと考えていた石森氏と赤塚氏の都合がつかない。
そこで鎌倉のおとぎプロに勤めている鈴木氏と、新宿の十二社で漫画を描いているつのだ氏が出演してくれる事になった。
さて出陣、4人はロケ地氷川渓谷へと向かった。自然をバックに、バッチリきまった衣装と才野が作成した発火&銃声音装置が最高の臨場感をかもし出し、
それはまるで本物の映画のロケを思わせる光景であった。満才茂道製作・監督の8ミリ西部劇大作「ガン・ロックの決斗」の撮影に4人は、我も忘れて没頭したのだ。
■夢の34 トキワ荘の決斗
2001.9.12日号
モノクロ22頁
スクリーンに映し出される数々の西部劇に興奮し魅せられた満賀と才野は、その評価を語り合うだけでは物足りず、
自ら8ミリ映画を作成する事になった。2人のガンファイトを中心に、トキワ荘のメンバーもゲストとして登場させるシナリオを考えた。
そう決まると妥協は許されない。2人は精巧なモデルガンを求めて上野のアメ横へと出かけた。
そして沢山のモデルガン、ガンフォルダー、テンガロンハット等を大枚をはたいて購入した。
無謀とも言える買い物ではあったが、そんなムダ使いがいつか漫画に生きてくる。そう信じ、肝に銘じてその夜2人は西部劇の世界に浸った。
■夢の33 常緑樹
2001.7.12日号
モノクロ22頁
トキワ荘メンバーは約4千種類の植物に囲まれた小石川植物園に来ていた。
各々はスケッチをする為に解散。すると満賀は、1組の男女にシャッターを押してくれと頼まれる。
その被写体の女性は、なんとあの富山新聞社時代に想いを寄せていた竹葉さんそっくりだったのだ。
その後トキワ荘ではメンバーが集まっていた。才野の常緑広葉樹の解説にテラさんも関心し、
我々も、厳しい冬の寒さにも耐えていつも緑を保つ常緑樹のようにありたいと願うのであった。
夜、満賀は2度と会う事の無い竹葉さんを想い泣いた。そしてその未練を振り捨てるべく、Xくんの第1回目を描いた。
■夢の32 再生
2001.5.12日号
モノクロ24頁
思いつめた赤塚氏が出した答えが漫画家をやめると言うものだった。
彼は今描いている少女漫画を無理に描くのが嫌になっていた。そう、彼が描きたかったのはギャグ漫画だった。
更に資金も尽きていた。トキワ荘を出て別な仕事に就こうと考えていたのはそのせいでもあった。
そんな中、満賀は新人漫画家「ちばてつや」に会い、彼に比べて自分は既に中堅として捉えられている事を知った。
そしてこの先何年漫画を描き続けていられるだろうかと考えていた。
その夜遅く、赤塚が満賀の部屋に訪れた。テラさんにお金を借り、もう1度がんばってみる事を決心したと言うのだ。
■夢の31 突然の言葉
2001.3.12日号
モノクロ22頁
映画撮影に夢中になる漫賀道雄と才野茂、それにつられて石森章太郎と赤塚不二夫も道具をそろえて撮影を始める始末。
そんな折、講談社の富江さんから連絡が入る。学年誌のたのしい四年生4月号から新連載を始めて欲しいと言う。
久しぶりの新連載の満賀は興奮した。そして護国寺境内でエックスくんと名乗るマスクを付けた謎の少年に会う。
それがきっかけで新しい漫画のアイディアがまとまり気が楽になった満賀は再び映画撮影に精を出す。
しかし、そんなノンキな仲間内で1人気落ちした人物がいた。赤塚不二夫だった。彼はトキワ荘を出ようと考えていたのだ。
■夢の30 初めての大買物
2001.1.12日号
モノクロ24頁
8万円という上京以来はじめての大金となった「こじきおうじ」の稿料で、満賀道雄と才野茂は8ミリカメラを購入した。
そのカメラでトキワ荘の面々を撮影しているうちにあっというまにフィルムが一杯になったのだが、映写機が無いとせっかくの映画も見る事が出来ないと気付く。
カメラと合わせて5万3千3百円と言う金額に映写機を前にして2人は戸惑うが、
高校生の時2人で手作りの反射幻灯機で映画を上映し、将来いつか映画を撮ろうと話した時の事を思い出して購入を決意する。
そしてその後、手塚治虫やトキワ荘の仲間達が映し出された上映会が開かれたのであった。
制作-川路康裕-
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