 |
愛…しりそめし頃に…「神の人の近くに」 |
手塚治虫マガジン 2003.12月号 |
| ビッグコミックオリジナル増刊 1995.12.28日号の再録 モノクロ36頁 |
|
|
 |
夢の47おとぎの国 |
2003.11.12日号 |
| モノクロ22頁 |
|
その日トキワ荘メンバーは、揃って鈴木伸一の仕事先、鎌倉のアニメ制作会社おとぎプロへと向かった。
そこではスタッフは「ひょうたんすずめ」の制作で毎日3、4時間の睡眠時間だった。
しかし映画公開が決まった事で誰もがはりきっていた。
中でも一番はりきっていたのがおとぎプロ社長で漫画集団の御大横山隆一だった。
彼は漫画を描いているうちのそのキャラクター達を動かししゃべらしてみたいと考える様になった。
スクリーンの上をキャラが命を持って自由自在に活躍するなんて面白くてやめられない。
横山隆一はアニメーションの楽しさを少年のように語ったのだ。
|
 |
夢の46わかれの夜 |
2003.9.12日号 |
| モノクロ22頁 |
|
その夜満賀道雄は眠れなかった。別れを告げに来た小鷹洋子のことがいつまでも頭から消えなかったからだ。
満賀は彼女と初めて会った頃の事を思い出していた。その後みんなで遊びに出かけるようになり、
お金が無い時もトキワ荘に会いに来てくれた。その度に胸の中で高まっていった想い。
それが全て打ち砕かれ終わってしまった悲しみに暮れていたのだ。
しかし眠れない満賀はその後なにかに憑かれたように「カラス人間」を描き続けた。そして3日3晩が過ぎた時作品は完成し、
彼女は去ってしまったが自分には漫画がある。そんな想いの中で眠りに落ちていたった。
|
 |
夢の45 出会いは・・・ |
2003.7.12日号 |
| モノクロ22頁 |
|
雑誌「少年」に依頼された読み切り。それは満賀が初めて描くホラー漫画だった。
キャラクター、背景、タッチ、アングルなど新しい手法で試行錯誤しながら作画を進め、
描くたびに新しい発見がありそれがまた満賀を駆り立てたのだ。
そんな折テラさんがハイキングの時の写真を持ってきた。
写真の中の満賀と小鷹さんはまるで恋人同士のようで、それを見ながら満賀は甘酸っぱい気持ちに浸っていた、しかし…。
ある夜訪れた小鷹さんは軽く挨拶をしただけで去って行った。残したのは別れの手紙だった。
満賀は涙がこみ上げてきた。そして思い出が走馬灯のように駆け巡った。
|
 |
夢の44 新しい挑戦 |
2003.5.12日号 |
| モノクロ22頁 |
|
満賀は丁度良い量の仕事をキチンとこなしていてしばらくは徹夜もなかった。しかしそれもまた心配の種であった。
スケジュール通りに描いていると作品がつまらなくなりはしまいか。締め切りが迫って厳しい時の方が面白いのが描けやしまいか。
依頼された読み切り。引き受けるべきか満賀は悩んでいた。そんな時カラスの大群が、満賀の頭にはあるアイディアが浮かんだ。
人間のようなカラスのような「カラス人間」の物語。それを才野に話した時すでに心は決めていた。
満賀は新作の扉絵に没頭し、自分だけの世界を紙の上に作って行く事に最高の興奮を感じていた。
|
 |
夢の43 雪のトキワ荘 |
2003.3.12日号 |
| モノクロ22頁 |
|
その日東京には珍しく雪が降った。雪の富山で育った二人はそれが懐かしく、外に出てはしゃいだ。
石森氏や赤塚氏もそれに加わった。そしてなんとそこに療養していたテラさんが帰って来たのだ。
その夜つのだ氏も交えてみんなで乾杯。赤塚氏の成功の話になると赤塚氏は言った。当分は「ナマちゃん」一本に絞るつもりだと。
満賀と才野は考えた。大量の依頼を引き受けてしまい原稿を多く落とした事を。
そして今現在は丁度良いペースを保っている事を。
そんな折「少年」から依頼が来る。引き受けるか断るか。連載陣はとても魅力的で、満賀の気持ちは揺らいでいた。
|
 |
夢の42 三人旅 |
2003.1.12日号 |
| モノクロ22頁 |
|
スクーターにまたがったつのだじろうがいつものようにトキワ荘にやって来た。そして旅行の計画を話す。
満賀は才野とつのだじろうと供に旅に出る事になった。
3人は列車に乗り甲府へと向かい、そして駅からバスに20分揺られると昇仙峡の入り口に着いた。
渓谷にそって昇って行くと次々と景観が飛び込んで来た。そしてそこに猿に似た少年が現れたのだ。
しかし、少年と別れた3人はその後道に迷ってしまう。「新人漫画家三人、山中で行方不明」満賀の頭にそんな見出しがよぎった。
するとさっきの少年が助けに現れたのだ。こうして3人の小さな冒険旅行は幕を閉じた。
|