ブラックユーモア短篇集

平成14年6月6日刊行。全巻。B6判。中央公論新社・ChukoコミックLiteから出版。
全ては自らの心の片隅に潜む悪魔の存在から始まる。悪魔が目覚めるのか、それとも眠り続けるのか。 我々はいつもそのすれすれの状態に身を置き日常社会に住む。そしてその紙一重の状態はちょっとした事で壊され、恐怖は一気に襲い掛かりすべてを飲み込んでしまうのである。
コンビニ向け廉価版単行本にもついにこのシリーズが登場した。藤子不二雄Aによる珠玉のブラックユーモア短篇がコンビニエンスストアで手に入るのだ。


[ブラックユーモア短篇集 ぶきみな5週間]
1つの絵に寄せた思いは暴走し現実と空想世界の交錯を来す。自らが招いた幻覚と脅迫観念によって精神が犯されていく。 そしてついに妄想が襲い掛かる。
(紹介文は、「マグリットの石」

「北京填鴨式」「マグリットの石」「なにもしない課」「不器用な理髪師」「無邪気な賭博師」「ヒゲ男」「赤紙きたる」 「ぶきみな5週間(第1週・禁じられた遊び、第2週・爪のある杖、第3週・串のはいった鞭、第4週・鎖のついた武器、第5週・目のない舞姫)」
COLUMN「藤子不二雄Aの変コレクション1」収録。

[ブラックユーモア短篇集 ひっとらぁ伯父サン]
社会に適合出来なかった1人の若者がいた。自らがすべき事を分かっているにもかかわらずそこから逃げ出してしまったのだ。 そして、日曜日を繰り返す日々が長く永遠と続く事になった。
(紹介文は、「明日は日曜日そしてまた明後日も・・・・・・」

「水中花」「明日は日曜日そしてまた明後日も・・・・・・」「暗闇から石」「万年青」「内気な色事師」「ブレーキふまずにアクセルふんじゃった」 「ひっとらぁ伯父サン」「ひっとらぁ伯父サンの情熱的な日々」
COLUMN「藤子不二雄Aの変コレクション2」収録。

[ブラックユーモア短篇集 喝揚丸ユスリ商会]
人の弱みに付けこみ、それをネタに強請し恐喝し、現金をせしめる。一見おっとりして気が弱そうな喝揚丸(かつあげまる)は、 その人の良さそうな顔の裏には悪魔の心を持ち計画的で確実に獲物を捕らえるプロのユスリだった。

「恐喝有限会社」「喝揚丸ユスリ商会(全7話)」「ハレムのやさしい王様」
COLUMN「藤子不二雄Aの変コレクション3」収録。

[ブラックユーモア短篇集 番外社員]
様々なトラブルを解決すべく雇われた番外社員、本名「番外大吾郎」。ふやけた体格と間の抜けてそうな顔。 しかし彼の頭脳は常に冷静さを忘れず物事を完璧に処理する。「もちろん給料も番外できっちり頂きます。」

「番外社員(全7話)」「ポルノを買いに」
COLUMN「藤子不二雄Aの変コレクション4」収録。

[ブラックユーモア短篇集 B・Jブルース]
一攫千金を思い描いてちょっぴり貧相な1人の日本人がカジノのメッカにやって来た。 準備は万端、男は意を決してのり込んだ。しかし圧倒され我を忘れてあっと言う間に大金をすってしまう。 しかし男は諦めない。そして結末は。

「B・Jブルース」「パラダイス」「カタリ・カタリ」「マンハッタン・ブルース」「スターダスト・ラプソディ」「Q・Eマーチ」「赤か黒か」
COLUMN「藤子不二雄Aの変コレクション5」、ESSAY「奇妙なものへの憧れ」収録。


川路 康裕 (Yasuhiro Kawaji) info@ffgallery.com

新規掲載日-2002.06.15- 最終更新日-2002.10.27-

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